ブロードウェイレビュー

こんにちは!ニュージャージーの大学に留学している大学生です!ミュージカルと戯曲が好きで、ニューヨークで自分が見た舞台の感想を綴っています。ぱっぱと書いているブログなので、稚拙な文章になっているかと、、、お手柔らかにお願いします(^^)

皆さんこんにちは!!
現在ブロードウェイで公開されている新作ミュージカル”Jagged Little Pill" (ジャグド・リトル・ピル)の感想とレビューをしたいと思います。

この作品はAlanis Morisette (アラニス・モリセット)のアルバムから思想を得て作られたジュークボックスミュージカルです。グラミー賞を4つ、ビルボードで12週間もトップワンを得た伝説的なアルバムが今回ミュージカルになったということで、話題性の高い作品。何と制作期間に8年もかかっているとのこと!!アンサンブルには、ダンスが上手い日本人の俳優さんも出演されています。

音楽はもちろん最高で、爆音ミュージカルに観客のテンションも爆上がりでした。
特に主人公Frankyの恋人役を演じたJo役のLauren Patternのとてつもなくパワフルで感情的な歌声は、本当に素晴らしかった。体に鳥肌が立ちました。彼女の歌声を聴くためだけに、もう一回劇場に足を運びたいと思うぐらい!!!!

こちらが彼女の歌声↓  (劇場で聴くのとは迫力が何千倍も違いますが、、)


音楽は本当に好きだったんですけど、全体的なミュージカルの感想を言うとですね、、少し話がゴチャつきすぎているのと、ストーリーラインに沿わない振付が度々登場するのとで、観終わった後に少し後味の悪い作品だなと正直思いました。なので、おおまかなあらすじを紹介しますね!

あらすじ 
白人一家のHealy家は4人家族。交通事故に遭い、薬無しには生活がままならない母親Mary、会社勤めで多忙な父親Steve、ハーバード大学に進学予定の息子Nick、そして養子で黒人でバイセクジュアルの娘Franky。Maryが事故にあってからの夫婦間は最悪で、セックスレスにSteveは悩みます。カウンセリングに通うもMaryは全く乗りで無く、話し合いを拒みます。それに加えてMaryは娘との関係が悪く、事故後の精神的ストレスからドラッグにも手を出すように。そんな中、ある重大な事件が勃発。

NickとFrankyが訪れたパーティー会場で、Bellaという女の子がレイプをされます。加害者はNickの友達。それに加えてそのテープがオンラインに流出し、それを通じてFrankyはその事件を知ります。Frankyはパーティーに行ったものの、クラスメイトの男の子と途中抜け出していたため、Nickに詳細を問いただします。しかし、そこで口論に発展してしまい、それを聞きつけたMaryも事件について知ります。
Bellaのために何とか助けになりたいFrankyですが、Maryは酔っ払ってパーティーに行けばそういうことも起こりうる、しょうがないことだ、我慢するしかないと全くその事件に関わろうとしません。
実は、Maryも大学生の時に性被害に遭っていたのです。

Bellaはいつまでこの精神的な苦しみが続くのか、何年かかれば元の自分に戻れるのかとMaryに助けを求めますが、トラウマからまだ逃れられていないMaryは何も答えることが出来ません。
さらに、この後Nickが事件の現場を目撃していたのにも関わらず、無視をしたことも明らかに。しかし、進学に支障を来すことを心配し、Maryは黙っているようにと伝えます。

夫と娘との対立、ドラッグの使用、過去のトラウマ、交通事故といったストレスにMaryは薬物の過剰摂取をし、オーバードースで病院に運ばれます。そして家族はMaryが辛い過去と共に生きていたことを認識し、結果Bellaの事件でNickは証人になることに決めます。傍観者になるな、性被害に今も苦しんでいる人がいる。声をあげようというメッセージと共に舞台は終わります。

 感想
いかかですか?後半少し早足であらすじを書きましたが、このミュージカルが訴える基本的なメッセージはお分かりいただけたでしょうか?
あらすじでは説明しきれませんでしたが、この作品が取り扱うテーマはこんな感じです。

性被害に悩む女性、白人の里親を持つ黒人としてのアイデンティティーの葛藤、レズビアンであることを親から反対され愛に飢え苦しむJoの存在、薬物摂取の危険性、夫婦の亀裂、親子のすれ違い。
 
個人的に1つの作品にこれだけのテーマを盛り込むのは、少しやりすぎなんじゃないかなと思いました。それぞれのテーマで違うミュージカル作れるじゃん(笑)
ミュージカルの終わり方も、 あまり気に入らなかったです。
レイプシーンの回想は本当にリアルで、Bellaの苦しみも音楽と素晴らしい演出で表現されていたからこそ、そんなにあっさりこの事件を解決させてしまっていいのか?と思いました。NickもBellaのことを最終的に擁護して、英雄みたいな終わり方してましたけど、お前レイプ止めようと思えば止めれたのに、何もしなかったじゃんって思いました。
今の社会自体、レイペストに対する制裁が甘すぎるし、このテーマを扱うならもっと性被害について話をフォーカスさせた構成にしていたらもっといい作品になったのではないかなと思いました。


まとめ
物語にどっぷり浸かることができるミュージカルというよりかは、エンターテイメント性の高いブロードウェイミュージカルです。セリフにジョークを入れ混ぜたり、俳優のレベルはさすがブロードウェイ、本当に高いですし、特にJoとBellaの歌声と演技力の高さには感動しました。
 爆音のロックミュージックにテンション爆上げになること間違いなし。
そして、1人黒人のダンサーでずば抜けて踊りが上手いアンサンブルにも是非注目してほしいです。
百聞は一見に如かず。是非一度観に行ってみてください。 

Bella役 KATHRYN GALLAGHER↓
 

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